コラム

 最近、僕自身の経験や僕の周りにいる人間から話を聞いたりした上でいろいろ思うところがあったので、自身の思考をまとめることも兼ねてこの記事を記そうと思う。

日本は競争社会と言われる。子供の頃は学校の成績を競い、上位の者は良い大学に進学し、良い企業に就職することが出来る。企業の中でもやはり競争が行われ、その競争に勝ったものはより良い収入に恵まれることになる。生まれた時から競争を行い、競争に勝っ…

「見えない敵と戦う」という表現がある。何かに対して必死に反発しているというのは見て分かるが、一体何に対して反発しているのかがよくわからないような状態を揶揄する言葉だ。「奴ら」は社会の中に溶け込んでいて、外見は普通の人間と区別出来ないが、中…

昨日ゼミで百合萌え*1ついて扱った。そこで男性の持つ暴力性に対する嫌悪という話題がちょこっと出てきたので、これについて自分なりの咀嚼を行ってみたい。 フランスのジャーナリストであるエリック・ゼムールは著書『女になりたがる男たち』*2の中で保守的…

今日、ゼミで「モテ・非モテ問題」を取り扱った後、帰り道に後輩の男の子と2人で同問題についていろいろ話したので、そこで話題に挙がったことについてまとめてみる。 まず僕は昔から(彼女が出来る前から)一貫して恋愛至上主義について反対しているのだが…

数年前『他人を見下す若者たち』*1という新書が出版され、にわかに話題を呼んだ。2006年2月に初版が発行されたこの本の内容を要約するとメディアの発達、個人主義の発達により自身の実力以上に自分の能力を過大評価する「仮想的有能感」によって、主に現代の…